本サイトの使い方


事業場(工場、飲食店など)から出るにおいを減らすには、一般的に、以下の手順に従って進めていくことになります。まず、においを出さない工夫をしましょう。作業工程の見直しや使う器材、材料の変更、日々のこまめな清掃の実施、排出口の変更などにより、周辺に対するにおいの影響が大きく軽減されることがあります。それでもにおいが減らない場合には、次に脱臭装置の設置を検討しましょう。まずは、事業場の現在の状況(においの質、強さ、排出ガスの量、設置可能なスペースなど)を把握し、導入可能な脱臭装置をいくつかに絞り込みます。候補を選んだら、脱臭装置メーカーに連絡をとり、設置内容や見積もりの確認をとります。1社だけでなく複数のメーカーに対して行い、最も条件に合うものを選びましょう

STEP1 においを出さない工夫

脱臭装置を導入する前に、できるだけにおいを出さない工夫をしましょう。まず、どこからどういう状況でにおいが発生しているかを調べることが大切です。

  • 作業工程の改善(加工温度などの条件の変更、発生源に蓋をしてにおいを閉じこめる)
  • 原材料の変更(できるだけにおいの発生の少ないものを使う)
  • 清掃の徹底(排気ダクトの清掃、床や壁面の清掃、においの発生源となるようなものを建物のまわりに置かない、事業場全体の美化による雰囲気作り)
  • 排出方法の変更(排出口の向きや高さの変更、においが漏れないような適切なダクトワーク)

STEP2 脱臭装置導入のための現状把握

  • においの発生する工程は?
  • においの質(種類)は?
  • においの強さは?
  • 排出ガスの流量は?(ファンの排気能力など)
  • 排出ガスの温度は?
  • 排出ガスは水分や油のミストなどを含んでいるか?
  • においの発生する時間は?(連続的か短時間か)
  • 設置スペースは?

においの強さや排出ガス量など測定しないと正確に分からないものについては、ここで無理に決める必要はありません。メーカーが測定して判断してくれる場合もありますので、相談してみましょう。

STEP3 脱臭装置選定

本サイトを参考に、STEP2の条件に合った脱臭装置を複数選びましょう。完全に条件に一致する必要はありません。排出ガス量などは、ある程度メーカーが柔軟に対応しますので、おおよその風量でご覧ください。
脱臭技術の進歩は日進月歩であり、本サイトに掲載の装置以外でも適用可能なものがあるはずなので、幅広く情報収集することが必要です。その際にも、本サイトに掲載されている項目を参考に比較してください。
同業者がどのような装置を設置しているかも参考になります。
ある程度装置を絞ったら、装置メーカーに連絡し、見積もりを取りましょう。その際、装置設置費用だけでなく、設置後のメンテナンス内容やランニングコストなども確認してください。メーカーがどこまで脱臭効果を保証できるかも確認することが大切です。できれば、実際に稼動している装置を見せてもらうと良いでしょう。脱臭効果はもちろんのこと、運転音や振動についても確認する必要があります。
脱臭装置の選定は、十分に納得して行いましょう。適切な脱臭装置を選ばないとにおいが取れないこともあり、安易に値段だけで判断してはかえって高くつくことがあるので、注意してください。

STEP4 脱臭装置の設置

脱臭装置の設置により、においが低減していることを確認しましょう。
設置後の維持管理は確実に行うようにしてください。せっかく脱臭装置を設置しても、維持管理が不十分なために本来の効果を発揮していないケースが多くあります。

覚えて欲しいキーワード

→ 適用可能業種とは?→ 必要スペースとは?
→  脱臭方式とは → 設置場所とは?
→  前処理装置とは? →  脱臭効率とは?
→  コストとは?

希望条件

■あたなの業種、ここに注意!
→ 経済性→ 食料品関係
→ 省スペース→ ペット・畜産関係
→ 維持管理→ 製造工場
→ 脱臭効率→ サービス業
→ 実績→ その他