用語 | 解説 |
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アセトアルデヒド | 悪臭防止法に定められた特定悪臭物質の1つで刺激的な青臭いにおいがある。主な発生源として化学工場やタバコ製造工場、加熱工程を持つ工場などがある。 |
圧力損失 | 装置内で低下する圧力のことで、通気時の通気抵抗が大きいほど数値が大きくなる。油や粉塵の付着などによりフィルターなどが詰まると圧力損失が大きくなり、処理ガス量が低下する。 |
アンモニア | 悪臭防止法に定められた特定悪臭物質の1つで刺激がある。主な発生源として畜舎や化製場、し尿処理場、堆肥化施設がある。 |
イニシャルコスト | 装置導入時に必要となる費用のこと。装置本体、工事費などが含まれる。 |
オイルセパレーター | 油分を分離するための機器。 |
オイルミスト | 油分の微粒子で空気中にあるもの。 |
オゾン | 常温で特有の臭気をもつ気体で酸化力が強く、空気中の汚染物質の浄化などに利用される。 |
合併浄化槽 | 単独浄化槽がし尿だけを処理するのに対し、し尿と生活雑排水を併せて処理するもの。 |
簡易測定法 | 大まかな分析結果を得るための簡便な測定方法。臭気の場合、においセンサーや検知管の使用などがある。 |
吸着法 | 各種吸着剤が充填されている吸着塔に臭気を通過させ、吸着剤の物理的、化学的吸着能力によって臭気成分を捕捉して脱臭する方法。活性炭の利用などが代表例である。 |
グリス | 半固形化した油分。油分そのものを指すこともある。 |
グリスキャッチャー | 厨房施設に付属するグリス捕集装置。 |
グリスセパレーター | 厨房施設に付属するグリス分離装置。 |
グリストラップ | 排水などからグリス(オイル)が外部に流出しないための捕捉装置。 |
グリスフィルター | 厨房施設に付属するグリス除去装置。 |
サイクロン | 集じん装置の一種で、円筒形の塔の中に排出ガスを流し、遠心力で粒子を塔壁に衝突させて分離除去するもの。 |
三点比較式臭袋法 | 悪臭防止法に定められた臭気指数(臭気濃度)を算定する際に用いられるにおいの判定試験方法。 |
臭気指数 | 人の感覚に近づけるため、臭気濃度を変換した尺度。 臭気指数=10×Log(臭気濃度) |
臭気濃度 | 対象空気をにおいのない清浄な空気で希釈したとき、ちょうどにおわなくなるときの希釈倍率。 |
消・脱臭剤法 | 消・脱臭剤とにおい成分との化学反応や吸着作用によりにおいを除去したり、芳香剤の添加によりにおいの質を変化させる方式。 |
触媒燃焼法 | 燃焼法の一種で、加熱した触媒層に排出ガスを流し、酸化分解する方式。200~400℃の低温で運転できるため燃料費が少なくてすむが、触媒の費用がかかる。 |
植物精油 | 植物の花、葉、果皮、樹皮などから抽出される油溶性の有機化合物。一般に芳香を持つ。 |
スクラバー | 排ガス中の臭気成分、有害ガス成分、粉塵などを液滴又は液膜と衝突又は接触させ粒子を液中に捕集する装置。 |
生物脱臭 | 微生物が生息する固相や液相中に臭気を送り込み、臭気成分を生物分解する方法。 |
ゼオライト | 特異な結晶構造を持つ粘土鉱物。結晶内部に空洞がありガス成分を容易に吸着する。アンモニア吸着用の脱臭剤として用いられる。 |
セラミック触媒 | 非金属性無機物を焼結(焼き固める)又は燃焼して作った触媒。 |
ダクト | 局所排気したガスを屋外の処理装置や煙突まで誘導するための配管。 |
多孔質セラミック | 保水性が高く表面積が大きいために微生物の生息に適しており、生物脱臭の充填担体に用いられることが多い。 |
脱臭効率 | 脱臭装置の入口・出口の臭気濃度又は臭気指数を用いて算出するにおいの除去率のこと。 |
電気集塵機 | コロナ放電(高い電圧をかけ空気中に放電すること)を利用して排ガス中の微粒子に電荷を与え、静電気力によって粒子と空気を分離する装置のこと。 |
土壌脱臭法 | 土壌中に排出ガスを通し、土壌中の微生物による分解、土壌粒子への吸着などによりにおいを除去する方式。 |
低級脂肪酸 | 比較的炭素数の少ない脂肪酸のことで、悪臭防止法では、プロピオン酸、n-酪酸、n-吉草酸、イソ吉草酸を特定悪臭物質として定めている。酸っぱいような刺激臭やむれたくつ下のにおいがする。畜産関連のふん尿が嫌気性微生物に分解されるときに多量に発生する。 |
トリメチルアミン | 悪臭防止法に定められた特定悪臭物質の1つで、腐った魚のようなにおいをもつ。主な発生源としては、魚腸骨処理場や水産加工場などがある。 |
においセンサー | 大気中の臭気を検知して測定するためのガスセンサー。簡易測定法の一つ。 |
生ごみ処理機 | 微生物を利用して生ごみを分解したり、電気などにより生ごみを乾燥させて減量するもの。生成物は堆肥や土壌改良剤などに利用できる。 |
燃焼法 | におい成分を燃焼させて分解する方式。高温の火炎中で燃焼させる直接燃焼法と、触媒を用いて比較的低温で燃焼させる触媒燃焼法がある。 |
ハニカム構造 | 蜂の巣状の構造のこと。吸着剤をハニカム構造に成型すると、通常の粒状のものより通気抵抗が低く抑えられる。 |
PRTR | 有害性のある化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたかを把握し、集計し、公表する仕組み。日本では平成11年に法律により制度化された。 |
光触媒 | 光(紫外線)照射下で臭気物質などの酸化分解を促進させる触媒のこと。 |
フード | 局所的な発生源から発生する有害ガス、臭気、粉塵などを効果的に吸引・捕集するための吸引口。 |
プラズマ | 気体の温度が上昇すると気体の分子は解離して原子になり、さらに温度が上昇すると原子核のまわりを回っていた電子が原子から離れて正イオンと電子に分かれる。この現象は電離と呼ばれ、電離によって生じた荷電粒子を含む気体をプラズマと呼ぶ。 |
プレフィルター | 比較的粗大な粒子を取るためのフィルター。細かい粒子を取るためのフィルターの前部に設置する。 |
ブロア | 空気を強制的に送出する機械。脱臭したい空気を脱臭装置に導くために用いる。 |
前処理 | 本体装置が有効に作動するようにガス中の妨害成分を取り除くこと。 |
マスキング | あるにおい(悪臭)のあるところに、これよりも強いにおい(芳香臭)を加え、もとのにおい(悪臭)を感じなくさせる方法。 |
ミスト | 気体中に含まれる液体の微粒子。 |
薬液洗浄法 | 酸やアルカリなどの薬液とにおい成分とを接触させ、中和、酸化反応によりにおい成分を除去する方式。 |
ユーティリティ | 装置を運転する上で必要な電気、水道などを指す。 |
油煙 | 粒径の比較的小さなオイルミスト。 |
油塵 | 粒径の比較的大きなオイルミスト。 |
ラボ試験 | 実際の現場ではなく、実験室内などで行う小規模な試験のこと。 |
ランニングコスト | 装置を運転・管理する上で必要となる費用。メンテナンス費用も含まれる。 |
硫化水素 | 悪臭防止法に定められた特定悪臭物質の1つで、腐った卵のようなにおいをもつ。下水処理場、畜舎、クラフトパルプ工場など発生源は多岐にわたる。 |