脱臭装置を選ぶ際には、コストや維持管理、脱臭効率など、事業場ごとに優先したい項目があるはずです。つい目先のコストや効率に注意が向きがちですが、設置時の付帯工事や設置後の保証体制によっては、思いがけない出費や手間が必要となる場合があります。購入してから後悔しないためにも、以下の注意点をメーカー に十分確認した上で、納得のいく装置を選びましょう。ある程度選択できたら、設置されている実機を見学させてもらうと良いでしょう。
経済性
イニシャルコスト
Q | 前処理が必要な場合、その費用はどれくらいですか? |
A | 装置によっては前処理使用を前提としているものもあります。その費用が含まれているか、 含まれていなければ追加の費用がどれくらいかを確認しましょう。 |
Q | 工事費用は含まれていますか?またその工事の範囲は明確ですか? |
A | 装置単体の費用だけではなく、工事費用についても最初に確認しましょう。電気を多く使う装置の場合、 事業場までの電源を引き直す場合があります。また、ダクトの取り回しによって工事費用が変わる場合もあります。 なお、臭気を集めるフード部の形状も大切ですので、臭気が漏れ出しているような場合には、一緒に改修すると良いでしょう。 |
ランニングコスト
Q | メンテナンス費用&頻度は? |
A | 脱臭装置の初期性能を持続させるためには、定期的なメンテナンスが必要です。 メンテナンスの費用及び頻度についても確認しておきましょう。 |
Q | 脱臭装置の耐用年数は?工事費用は含まれていますか?またその工事の範囲は明確ですか? |
A | 脱臭装置も機械ですから消耗していきます。耐用年数を確認して、将来的な交換費用の出費を見込んでおきましょう。 |
省スペース
Q | メンテナンス用のスペースはありますか? |
A | メンテナンスを実施するため、内部確認用の扉の開閉スペースや作業員の通路などを確保してください。 |
Q | 脱臭装置の設置場所は適切ですか? |
A | 脱臭装置から発生する音や振動が周囲に影響を与えることがないかを確認しましょう。 |
Q | ユーティリティに必要なスペースはありますか? |
A | 装置を稼動させるのに必要な電気・水道などの取り回しや、装置から排出される排水を処理するために、 スペースが必要な場合があります。 |
維持管理
脱臭性能を維持するために、メンテナンスは必ず実施してください。また、脱臭効率の確認を定期的に行いましょう。
ユーザー自らがメンテナンスを行いたい場合
ユーザーが日常的にメンテナンスを行うことは、コストの削減と性能維持のためにも良いことです。
日常のメンテナンスが容易に行える構造になっているか、メンテナンスの内容、方法は明確にされているかを確認してください。
また、メンテナンス時に安全上留意する点についても必ず聞いておきましょう。
メーカーにメンテナンスを任せたい場合
メンテナンスに要する時間(日数・時間帯など)は事業場の営業上問題がないかを確認してください。
また、メーカーがすぐに対応してくれる体制であることも大切なことです。